渋谷の宇田川町から神泉へと会社の引っ越し。ウェブ制作からチケット販売事業へと大きくシフトしていった。当時、インターネットでチケットを扱う会社は日本にほとんどなかった。携帯電話の普及に伴い、電子チケットの開発と試験をスタートしたのも斬新な試みだった。
ウェブ制作からチケット販売事業へ
会社はチケット販売事業と音楽配信事業へと大きくシフトし、私はチケット販売事業でディレクターとして勤務した。チケット販売の多くが10時発売なので、夜通しデザインやテスト作業をして、本番に備えることも多かった。
規約文を書いたり、各種メールのテンプレートを作成するなど、文章を書く仕事では、思いがけず編集プロダクション時代の経験が生かされた。
- 一般向けチケット販売サイト(制作、運用)
- 興行ごとの特設ページ制作
- イントラネット内会員専用チケット販売サイト(企画、制作、運用)
- iモードチケット(docomoの携帯電話がチケットになる電子チケットサービスの開発、運用)
- チケット裏面と、インターネット購入の際に表示される規約文の編集
- 各種メール文の編集
- メール配信サービスの運営
- 運営ツール(注文データ閲覧・ダウンロード、在庫管理、DB新規登録他)の企画、制作
- チケットデザイン


アランジネットオンラインショップの独自システム開発
アランジアロンゾさんの公式オンラインショップは、まだ決済システムがなかったので、チケット販売システムと並行して、「b-shop」という物販のショッピングシステム開発を進めた。
この頃はまだ、個人が気軽にインターネットで売買できる時代ではなかった。メルカリもヤフオクもなければ、カラーミーショップ、BASE、STORESといったサービスもなかった。インターネットで商品を販売するのは、その頃とても敷居が高かく、膨大なコストもかかった。
独自システム開発では、在庫管理機能、受注管理機能、顧客管理機能などを備えた、多機能なシステムだった。
BBSをいくつもつくる
この頃から何年間か、BBSという電子掲示板システムをいくつも制作した。アランジアロンゾさんが全国規模の展覧会を開催する度に、BBSでリアルタイムな意見を聞くことができた。好きなキャラクターを選んで書き込むアランジネットのBBSは、連日とても賑わっていた。
さらに、展覧会のアンケートをインターネットで募集して集計したり、展覧会で使用した一点物のアイテムをオンラインショップで販売したり、インターネットを活用した初めての試みも思いつくままにやっていた気がする。
ホームページは情報を発信するだけでなく、情報を相互にやりとりする時代へと変わっていった。


■「アランジネット」
ウェブサイトの制作、運営(1998年〜)。
独自のオンラインショッピングのシステム構築。
■ユニバーサル・スタジオ・ジャパン オンラインストア
■ROVER、Land Rover
ディレクション、バナー制作
■Rover Mini
ディレクション、デザイン、HTMLコーディング
■BMW Japan / BMW Tokyo
デザイン、HTMLコーディング、バナー制作
■東武グループオンラインショッピング
リニューアルデザイン、HTMLコーディング
■東武ワールドスクウェア
ディレクション、デザイン、HTMLコーディング
■原宿「アストロホール」BBS
■本屋「プロジェット」
■「エレファント・ラブ」公式サイト
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