生成AIを使った店内ポスターデザイン

近くにあるタイレストラン「メサ」については、以前ショップカードをデザインさせていただいた。

ママさんが店内の張り紙もなんとかしたいという。この手書きの「カラオケ歌い放題 ¥1000円」は、ママさんが誰かに頼んで書いてもらったのだろう。¥マークがありながら、1000円とあるのが気になる。いろいろ気になる。ちょっとなんとかしよう。

まずは、マイクを持つタイ人女性を生成AIで作ってみる。試行錯誤の末、生まれたのがこの女性。Adobe Fireflyを使い、まずはタイの民族衣装を着た女性を読み込む。プロンプトには「美しいタイ人女性 歌っている 背景は白色 右手にマイクを持っている 微笑み」など、あれこれワードを入力しながら理想の女性に至るまで修正を重ねる。

Illustratorで6パターンのデザイン案を作り、ブラッシュアップを重ねながら最終的にこんな感じに仕上がった。薄暗い店内でも見やすいように白い袋文字にしている。お店にはタイ人のお客さまも来るようなので、タイ語も添えた。「カラオケ、歌ってください」と書いてある。

タイ人のママに「この店はスナックなの?」と聞くと「スナックじゃないよ!」と言い切る。しかしお店に窓はないし、店内は薄暗いし、カラオケ歌ってる男女もいるので、夜の雰囲気は限りなくスナックっぽい。ママにとって「メサ」は、あくまで本格タイ料理レストランなのだ。

家庭用インクジェットプリンターだと女性や背景のグラデーションがあまりきれいじゃないので、セブンイレブンのネットプリントを利用する。あらかじめPDFデータをアップロードしてQRコードを発行し、セブンイレブンのマルチコピー機でスマホに保存したQRコードを読み込ませると、簡単にプリントできる。A3サイズは1枚100円。グラデーションもきれいに出力できる。早速できあがったポスターを持っていくと、ママさんは「この女は誰だ」と言いながら爆笑していた。大成功である。

後日、お店を訪れると、おじいちゃんが吉幾三さんの「与作」をとても気持ちよさそうに歌っていた。それをBGMにしてお気に入りのタイ料理、トムカーカイを食べた。

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