MARBLE B&Bは、公式ホームページからの直販の他に、Airbnbにも掲載している。2022年12月からは、booking.com にも掲載を始めた。

booking.com はコミッション(販売手数料)が12%かかるので、直販価格にコミッションを乗せる形で販売せざるを得ない。そのこともあって、大型ホテルと比較しても割高に見えてしまうが、世界的なホテル予約サイトに登録することによる宣伝効果に期待して、掲載することにした。
bookingに施設登録してすぐは「現地払い」一択
bookingの掲載をスタートした当時、ゲストのお支払い方法が「現地払い」一択だった。予約時にオンライン決済できれば、チェックイン当日の手間も省ける。
カスタマーサポートに、オンライン決済ができない件を問い合わせると、bookingに施設登録してしばらくは、制限がかかっていて現地決済のみの予約しか受けられないという。この制限解除までは数ヶ月かかるとのことだった。
- 何をすれば制限解除になるのか
- 数ヶ月とは具体的に、どれくらいの期間なのか
電話での回答は得られなかった。月末締めで、翌月bookingからの請求書が届き次第、コミッション料を振り込む。それを何ヶ月か経た後に、制限が解除されるという話だった。請求と支払いを数ヶ月繰り返し、ようやく信用が得られるということなのかもしれない。
「現地払い」はフェイクの予約が多い
bookingを始めてすぐ、フェイクの予約に悩まされた。これは、現地払いで予約をしておいて、当日現れないというもの。無断不泊=ノーショーを意図的にやっている悪質な人がいる。これを何度もやられた。いたずらでは片付けることができない悪質な行為だ。
宿側は、予約が入れば朝食やお部屋の準備をして、到着時刻の少し前からエアコンを入れてゲストを受け入れる準備をして待っている。ところが、このフェイクの予約をした当事者は、最初から宿に宿泊する意志がない。
- チェックイン前日、ゲストに到着時刻の確認メッセージを送る(返信なし)
- チェックイン当日、再度メッセージを送る(返信なし)
- お部屋や朝食の準備をする
- 深夜0時まで到着を待つ
- 0時を過ぎると、bookingの管理画面からノーショーを記録できるようになる
- ノーショーを記録した上で、ゲストにキャンセル料100%請求したい旨を連絡(返信なし)
この「深夜0時まで待つ」というのが本当にストレスで、朝食も無駄になってしまう。それでも、キャンセル料100%を回収できれば、気が収まるというものだが、ここでも必ず問題が起きる。
フェイクの予約は、ほとんどの場合においてカード情報が無効
bookingで予約する際、クレジットカードでオーソリ(与信)をかける。それは現地決済を選択する場合でも同じだ。チェックイン翌日、0時を過ぎて管理画面からノーショーを記録した場合、このオーソリに使用したクレジットカード情報を日数限定で閲覧することができる。
ところが、このクレジットカードが無効で、利用不可であることがほとんどだ。つまり、キャンセル料は回収不可能となる。
オンライン決済サービスが利用できるようになった
6月某日、bookingの管理画面にメニューが一つ増えていることに気付いた。通知などは特になく、ある日突然オンライン決済サービスが使えるようになっていたので、さっそく「有効化」のボタンをONにしてみた。

2022年12月にbookingに登録をしてから約半年で、オンライン決済サービスが利用可能になった。このサービスで予約したゲストは、無断不泊で代金回収不可という最悪の事態を避けられるので、とても安心感がある。
- ゲストは予約時に宿泊代金をオンライン決済
- チェックイン当日、お支払い手続きなし
- ゲストがチェックアウトした付きの翌月15日までに、bookingから宿に銀行振込
- コミッション(販売手数料)は通常通り、月末締めで請求書が届く
- 宿側は、請求書が届いたらコミッションを支払う
ゲストの予約画面では、クレジットカード、PayPal、GooglePayの3種類から選べるように変わった。AliPayなどの選択肢はないので、支払い方法の種類は勝手に増えるものなのか。いまいちわからない。

「オンライン決済サービス」を有効化してすぐの頃は、現地払いも選択できた。特に何か設定を変えたわけでもないのに、現地払いがなくなった。なぜだ。

オンライン決済サービスの手数料は無料
ところで、オンライン決済サービスを利用できるようにはなったが、bookingにはコミッション12%の他に、決済手数料を何%支払うことになるのだろう。調べてもどこにも明記されていないので、またカスタマーサポートに電話をしてみた。結果、オンライン決済サービスの手数料は無料とのことだった。
「オンライン決済サービス」と「booking.comペイメント」は別もの
「決済手数料2.3〜2.4%」と書いている方がいたので、オンライン決済サービスの手数料が無料というのは信じがたい。よくよく調べていくと、手数料がかかるのは「booking.comペイメント」というものだった。そして、私が今回有効化したのは「オンライン決済サービス」だ。
では、「オンライン決済サービス」と「booking.comペイメント」の違いは何か。カスタマーサポートの担当者にもわからないという。部署が異なるため、また電話をかけ直して欲しいとのことだった。それ以降、まだこの件は確認していないので、謎のままになっている。bookingのサイトを読んでも、よくわからない。
とにかく、現地決済の宿を狙った悪質なフェイク予約はこれで減るだろうし、キャンセル率の低減も期待できる。
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