1点モノなどアーティスト作品を販売する「アランジマーケット」

公開日	2019年11月29日
クライアント	有限会社アランジアロンゾ様

アランジアロンゾさんのオンラインショップは1998年から長年バージョンアップを繰り返しながら運営してきたが、それとは別に、1点モノのアーティスト作品などを販売する「アランジマーケット」を制作することになった。

貴重な1点モノを扱うオンラインショップ

アランジマーケットで取り扱う商品は、アランジアロンゾさんの手書きイラストが表紙になったスケジュールノートや、店舗や期間限定ショップで使用したもの、手づくりのぬいぐるみやバッグなど、どれも再入荷のない貴重なアイテムばかりだ。このようなアーティスト本人による特別な商品を、通常オンラインショップとは差別化して販売したいというご依頼だった。

公式オンラインショップ同様、お支払い方法はクレジットカードの他にコンビニ払いも導入。アランジアロンゾさんのお客さまは、コンビニ払いを利用する方が多いので、クレジットカード一本というわけにはいかない。アランジマーケット用に、独自ドメインも取得した。

さらに、アランジアロンゾさん（姉妹）がそれぞれ連載する場を設けたいということで、「かわいいものをつくろうブログ」「かくぞブログ」という2つのブログも同時に制作した。

アランジマーケットにはたくさんの「すずめ」がいる。これはアランジアロンゾさんが書き下ろしたもの。おすすめ商品もよく見れば「おすずめ」になっている。楽しくお買い物できるように、2コマで動きを付けたりしている。

閲覧履歴のデフォルトは「最近チェックした商品」というタイトルだが、アランジマーケットでは「さっきみてたやろ？」とアランジアロンゾさんらしい表現になっている。

ASPサービスを使ったECサイト制作

公式オンラインショップは、独自開発したシステムを使って運用していた。一方、アランジマーケットでは、ECサイトのASPサービス「カラーミーショップ」を使うことになった。

管理画面から商品管理、受注管理、顧客管理ができて便利ではあるが、公式オンラインショップとは完全にDBが別になってしまう。それについては、別のお店と割り切って制作することになった。

コーディングについて

いつもお世話になっている大阪の「ゴロゴロワークスさん」にサポートしていただいた。レスポンシブデザインのアランジマーケット、細かい修正にも快く応じてくださったおかげで、とても使いやすくかわいいサイトに仕上がった。

公式オンラインショップのリニューアルへとつながっていく

2002年頃から2023年6月まで、公式オンラインショップの方は、アランジアロンゾさん仕様に独自開発したシステムを使って運用していた。実に21年に渡って使い続けてきた。時代と共にシステムやデザインの修正を繰り返しながら、長年「そろそろリニューアルしたいね」と言いながらも工夫しながら運用してきたのだ。

以前から、カラーミーショップのご提案をさせていただいたことは何度かあったが、アランジアロンゾさんの仕様の独自システムからネットショップのASPサービスに移行することは、バージョンアップどころか、バージョンダウンになってしまう。

ところが、時代と共にカラーミーショップのようなASPサービスが急成長を遂げた。ネット通販を始めた当時は、「ネットでモノを売る」というのはかなり敷居の高いものだった。2000年代、いくつものASPサービスが誕生し、「BASE」や「STORES」のような初期費用無料でお店を持てるサービスまで登場した。現在では、コスト面から見ても、誰でも気軽に商品を販売できる時代になり、ECサイトのASPサービスは、独自開発したシステムに引けを取らないほど機能的にも充実している。実際、年商1億円超えのECサイトがASPサービスを利用していても、今では珍しくない。以前は、アクセスが集中することでサーバーが落ちるということがよくあったが、そういったこともあまり見られないくらい、ECサイトのASPサービスは低価格で高機能、安定して利用できる時代になった。

2019年、このタイミングでカラーミーショップでアランジマーケットをスタートさせたことが、次のステップにつながっていく。