カラーミーショップでつくったオンラインショップにアクセスすると「危険なサイト」という警告が出る

McAfee警告メッセージ

以前書いた「カラーミーショップでつくったオンラインショップが見れなくなった」のと同じ頃、お客さまから「危険なサイトという警告が出るので見れません」というお問い合わせが届くようになった。

アクセスできない状況が解消されても、「まだ警告が出ます」というお問い合わせはなくならない。やっぱり、まだ何か問題が残っているようだった。

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カラーミーに問い合わせをする

前回に引き続き、今回もtwitterのDMから問い合わせをすると、すぐに回答が届いた。

  • 影響のありそうな上位機関からの連絡はドメイン側では確認できない。
  • 社内スタッフで確認してみても、全員サイトの確認ができ、問題を再現することができない。

その上で、以下を試してみて欲しいということだった。

カラーミーからのメールを一部転載

サイトが表示されないとき

・ブラウザのキャッシュのクリア
・別端末/別ブラウザからアクセスしてみる

危険なサイトと表示されるとき

・別端末/別ブラウザからアクセスしてみる

こちらについては、ブラウザ側がだしている表示になるため、お客様側がPCやブラウザにいれているセキュリティソフトや拡張が起因している可能性が高いです。

これらを試しても表示ができない場合は、以下の内容を教えていただきたいです。

  • アクセスできなかった時間帯
  • アクセスできなかった端末とブラウザ名、バージョン
  • エラーメッセージが表示された場合は、どのようなエラー画面になったか

お問い合わせの多くは「オンラインショップにアクセスすると、危険なサイトと表示される」という内容だったので、ブラウザの問題か。もしくは、セキュリティソフトだろうか。ユーザーの半数以上がスマホからのアクセスなので、拡張機能が影響しているということではなさそうだ。

お客さまから詳しい状況を教えていただく

クライアントさんからお客さまへ、警告が出る状況の詳細を聞いてくださった。お客さまにとっても、お負担をかけてしまうにも関わらず、すぐにスクリーンショットまで添付して詳細を教えてくれた。

警告を出しているのは、セキュリティソフト「McAfee」ではないか。実際、アンインストールすると、警告は出ないという。このお客さまのメールアドレスがdocomoドメインというのも関係があるのだろうか。もしや、この辺にヒントがあるのかもしれない。

この内容を、カラーミーの担当者さんに送ってみる。

「McAfee」(マカフィー)とは

McAfee(マカフィー)」は、世界一の規模を誇るコンピュータセキュリティ関連企業だ。日本でも広く知られており、Amazonなどで「セキュリティソフト」と検索すると、大体トップにMcAfeeが出てくる。日本でもMcAfeeを利用している方は多く、極めて一般的なソフトと言える。

そのMcAfeeが、オンラインショップにアクセスする度に「危険なサイトだ」と警告を出している。だからといって、アンインストールしてお買い物してくださいとは言えない。なぜ警告が出るのか、原因を探って解決しなければならない。

原因はセキュリティソフト「McAfee」だった!

カラーミーから思ったより早く返信があった。その内容が衝撃的だった。悪意のあるサイトとしてブロックされていたというのだ。

このオンラインショップは、2023年2月にリニューアルOPENしたばかりで、ドメインはカラーミーで新規取得したものを利用している。至って健全な生活雑貨を扱うこのオンラインショップが、なぜ世界最大のセキュリティ会社から「危険なサイト」と認定され、ブロックされているのか。さっぱりわからない。

せめて原因がわかれば再発防止になるが、それすら非公開で教えてもらえない。とにかく、再評価申請して、ブロックを解除してもらうしかない。

「McAfee」のブロックを確認してみる

ブロックされていることを確認する方法があった。以下のサイトに記載された内容に従って確認してみる。

McAfee評価が信頼できない場合、ネットガードが特定の Web サイトへのアクセスをブロックする

  • sitelookup.mcafee.com にアクセスする。
  • 「1」のドロップダウンリストで、[ McAfee Real-Time Database]を選択
  • 「2」のテキストボックスにURLを入力
  • 「Check URL」をクリック
  • 結果表示

結果1:警告が出るオンラインショップ

Categorizationの項目に「PUPs (potentially unwanted programs)=PUP (潜在的に迷惑なプログラム)」とある。これだ。

結果2:MARBLE B&Bのドメイン

私が経営している「MARBLE B&B」(宿泊施設)のホームページをチェックしてみると、Categorizationは「Travel」とあった。正しく判定されている。

結果3:警告が出るオンラインショップの本サイトドメイン

オンラインショップは .shop、本サイトは .comを使用しているので、.com の方をチェックしてみると、なぜかこちらのCategorizationが「Online Shopping」とあった。しかし、問題はなさそうだ。

「PUPs (potentially unwanted programs)」とは何か

「PUPs」は直訳すると「望ましくない可能性のあるプログラム」という意味だ。

PUPとは、セキュリティベンダーのMcAfeeが用いている、悪意のある有害な可能性のあるプログラムを総称した呼び名である。

PUPに該当するプログラムとして、スパイウェア、アドウェア、ダイヤラなどが含まれている。McAfeeの提供するウイルススキャンでは、こうした疑いのあるプログラムが「怪しいプログラム(PUP)」として検出される。

IT用語辞典「BINARY」より

カラーミーショップでつくったオンラインショップが、なぜこういった評価を受けてブロックされるのか、まったくもってわからない。

McAfeeの再評価申請とその結果を待つ

カラーミーから再評価の申請をした旨の連絡があった。今日は4/26、もうすぐゴールデンウィーク。もしや、ゴールデンウィーク明けまでかかるのだろうか。ただただメールを待つ以外に、できることはない。無力だ。

再評価申請翌日、「McAfee」のブロックを確認する

「PUPs」の表示がなくなっていないか、確認をしてみると、信じられないことに悪化していた。

結果:悪化している

再評価の申請前
「PUPs (potentially unwanted programs)」=潜在的に迷惑なプログラム

Reputation:Minimal Risk

再評価の申請翌日
「Malicious Sites」=悪意のあるサイト

Reputation:High Risk

なぜだ!!!

再評価申請翌々日、問題が解決する

「High Risk」に変わった翌日、Categorizationが「Online Shopping」と判断されて、High RiskがMinimal Riskに下がっている。これはもしや、問題は解決されたのかもしれない。

カラーミーの担当者さんからも、McAfeeからの再評価結果のメールが届いていますと連絡があった。そのメールというのがこれだ。

マカフィーカスタマーサポートセンターから届いた再評価完了メール

は???

ドメインの再評価をして正常に戻したので、安全かどうか確認してください。以上おしまいです、という内容に納得がいくわけがない。ユーザーに対して「危険なサイト」という警告を出し、企業の信用を下げるようなことをしておいて、それはないだろう。リニューアルから約2ヶ月の間、メールや電話での問い合わせがどれだけあったと思っているのか。それに対して、原因もわからず、対処もできず、ここに辿り付くまでに離れてしまったお客さまもいるかもしれない。本当に迷惑。

もし、ドメインに対する評価というものを機械的にやっているのであれば、それは信頼性に欠けるもので、かなり問題がある。オンラインショップが安心して利用できない状況がこれだけ長く続いて、実際に売上が減っているにも関わらず、カラーミーもMcAfeeも、誰も責任を取ってくれない。解決してよかったですねという話しなのか。

お問い合わせのあったお客さまに確認していただいくと、もう警告は出ていないという。調べていく中で、ドコモの「あんしんセキュリティ」というオプションサービスが月額220円で利用できるようで、これを契約するとMcAfeeを使ったウィルス対策などのサービスが受けられる。お問い合わせしてきたお客さまにdocomoが多かったのは、これもあったのかもしれない。

ドメインの誤った使い方をした覚えもない。ただ、カラーミーのサービスに含まれているドメインを新規取得し、独自ドメイン設定しただけの話だ。ドメインの危険な使い方などやりようがない。

カラーミーショップの管理画面にあるドメイン設定画面

上記の管理画面を見ても、ドメインのサービスを提供しているのはカラーミーである。

カラーミーの対応

最初にオンラインショップの担当者さんからカラーミーに問い合わせをしたときの返信は以下のとおり。まったく的外れで、マニュアル通りの返信といった内容だった。本社のWIFIルーターを再起動したり、あらゆる環境からアクセスしてみたり、原因を探るのにだいぶ時間がかかってしまった。もっと親身になって対応していただきたかった。

最終的には、ツイッターのDMでやりとりさせていただいたことで、GW前に解決に至った。その対応についてはとても感謝している。カスタマーサポートとのメールのやりとりでは、まだまだ時間がかかっていたかもしれない。

問題は解決したが、まったくスッキリしない。

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