いばらきリスキリングプロジェクト推進宣言しました

茨城県では「いばらきリスキリングプロジェクト」を実施し、リスキリングに取り組む企業や団体を募集しています。弊社はインターネット関連事業を開始して約28年、創立から20年になります。20周年を迎えた本年、ITパスポートを取得したこともあり、弊社でもリスキリング宣言しました。

「いばらきリスキリングプロジェクト」の詳しい情報は、以下のサイトをご確認ください。

いばらきリスキリングプロジェクト
リスキリング=Reskilling

リスキリングとは、業務に必要なスキルや知識を学び直す、または再開発すること。英語の「re-skilling」に由来し、「スキル向上を繰り返す」「学び直す」という意味です。

近年では、企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)戦略において、新たに必要となる業務・職種に順応できるように、従業員がスキルや知識を再習得するという意味で使われることが増えています。

目次

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リスキリング推進宣言書

いばらきリスキリングプロジェクト

22年間の働き方について

振り返ると、2002年にウェブ制作会社から独立して22年、働き方において試行錯誤してきました。新型コロナウィルス拡大によって主流となったテレワークも、その当時から取り組んでいます。一時期、自宅で仕事をするよりも仕事場を別に持った方が捗るのではないかと思い、2004年に六本木交差点にほど近いシェアオフィスを借りていた時期がありました。しかしそれも長くは続かず、自宅兼事務所が私にとって最も働きやすく、作業効率がいいという結論に至りました。2016年には生活しやすく仕事もしやすい自宅兼事務所を設計し、茨城に移住しました。

2002年から始めた海外ワーケーション

この職業は「インターネット環境があれば世界中どこでも仕事ができる」という最大のメリットがあります。このことに気づき、実験し始めたのが初めてヨーロッパを訪れた2002年のことでした。その頃はまだWIFI環境が整ったホテルを探すのも一苦労で、実際ホテルに行ってみると全然ネットにつながらないということも多々ありました。

2003年にオランダのアムステルダムに「休暇中の家を貸し出します」というネットの書き込みを見つけ、WIFI完備のアパートを借りることができました。10mのLANケーブルを持参していざオランダへ。日本でやっている仕事をそのままオランダでやるというのは、8時間の時差はあるもののとても新鮮で、翌年には自分のアパートを借りて仕事の環境を整えました。

アムステルダムのアパートを借りて仕事をしながら、家主さんの黒猫ちゃんと過ごした。

アムステルダムを拠点として、陸続きのドイツ、フランス、ベルギー、ちょっと飛んでイギリス、フィンランド、あらゆる国に仕事を持って出かけました。今でいうワーケーションです。サッカー観戦でワールドカップを現地観戦するようになってからは、ロシア、ブラジル各地へ仕事を持って出かけました。

人間らしく働く

テレワークは心も体も不健康になりがちです。コロナ禍でテレワークを経験した方は、そう感じた方も多かったと思います。仕事も生活も家の中で完結し、誰にも会わない、誰とも口をきかない日々が何日も続いたりします。意識しないと、太陽の光を浴びることもなくなります。これは人間としてよろしくない。

2007年頃、沖縄の竹富島で仕事をしていた時期もありました。この頃、日本のインターネット普及率は64%程度で、Pocket WiFiというモバイルWIFIルーターを持ち歩き各地で仕事をしていました。当時、竹富島にはWILLCOMのアンテナが3つ設置されていて、このアンテナから最も近い民宿を拠点にし、日中は太陽を浴び、島中を歩き、日が暮れるとPocket WiFiをつないで食堂で仕事です。これも今考えればワーケーションでした。八重山諸島で人間らしく働き、人間らしさを取り戻したのでした。

情報社会におけるデジタルデトックス

2010年にシベリア鉄道でユーラシア大陸横断したときは、7日間の大陸移動中はネットを遮断し、その後イタリアのローマを拠点として仕事をしました。起きて寝るまで膨大な情報に囲まれて暮らす昨今、この7日間のデジタルデトックスは自分にとって重要な出来事でした。

2024年現在では日本のスマホの普及率は個人ベースで97%と言われています。インターネットが身近になった日常において、自分にとって必要な情報だけを選び、不必要なものは排除する必要があります。詐欺もたくさん潜んでいます。

海外旅行に行けば電話が通じないという時代は終わりました。シベリア鉄道でも今では乗車前にロシアのSIMカードを買えば、大陸移動中の7日間普段と変わらないインターネット漬けの日々を送ることができます。しかし、2010年のデジタルデトックスは、絶対に必要だと思っていたことが実は不要だと気づくことができたり、膨大な情報に溺れていた私はここでリセットできました。インターネットは便利な技術ですが、便利さを捨てることも時には重要です。

シベリア鉄道の車中では「ポメラという小型ワープロで日記を書いていた。モスクワからローマに移動し、B&Bを拠点として仕事をした。

ITパスポートを取得する

杉並区阿佐ヶ谷で有限会社を設立し、2024年で20周年を迎えることができました。夢中でインターネット関連事業をやってきたとはいえ、それを証明できる資格はありません。これまで資格は必要ないと思っていましたが、20周年を迎えた記念に受験することにしました。

ITパスポートは国家資格で、出題分野は以下の3科目です。

  • ストラテジ系(経営全般)
  • マネジメント系(IT管理)
  • テクノロジ系(IT技術)

テクノロジ系はこれまで実務でやってきたことです。ストラテジ系もまた小さな会社ながら、経営に携わってきたので落とすわけにはいきません。マネジメント系は初めて学ぶことも多い内容でした。このITパスポートは、私にとってまさにリスキリング=学び直しの機会となりました。

最近の資格試験はCBT方式といって、受験会場でパソコンを使って回答していきます。国家資格として最初にこのCBT方式を導入したのがITパスポートです。受験終了と同時に、モニタに「合格」の文字が表示されて安堵しました。

ITパスポート合格

リスキリング=学び直す

業務とは直接的な関係はありませんが、学び直すという意味では、2024年に世界遺産検定2級を取得しました。世界各地を歩いた知識の総まとめのようなもので、将来的には1級を目指したいと考えています。インターネット事業の他に宿泊事業も営んでいるため、旅行関連の知識を学び直したかった私には、世界遺産検定はとてもいい機会でした。

また、今年はペットシッター士という資格も取得しました。日本は少子化が大きな問題になっていますが、ペットの数は増加しています。また、未婚率の増加に伴う単独世帯が40%に迫っています。こうした昨今の状況を踏まえて、この地域の方に喜んでいただけるペットシッタービジネスの準備をしています。ペットシッター士はこの事業に必要となる資格で、愛玩動物飼養管理士というペット業界の資格も受験予定です。

インターネットと上手に付き合うために

1995年頃、大学在学中にホームページの制作を始めました。その頃、アルバイトしていた下北沢の編集プロダクションで本を書かないかというお誘いがありました。本のタイトルは「インターネット依存症」に決まりました。しかし、諸事情により出版はされませんでした。

その頃からインターネット依存には危機感を持っていました。現在ではスマホ依存も問題になっています。インターネットを持ち歩く時代、ネットにつながっていれば安心感が得られます。片時もスマホを手放せない人も多いと思います。私もそうです。Apple Watchで睡眠データを取り、健康状態を把握し、日々個人情報がデータ化されています。

デジタル社会はとても便利な反面、デジタルリテラシーを持たずに利用すると犯罪に巻き込まれる可能性も多く潜んでいます。インターネットに依存し過ぎず、今後も最新のデジタルスキルを身につけ、時代に沿った仕事のあり方を追求していきます。

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