2017年にファイナンシャルプランナーの資格に合格した。そのときのことを別のところに書き記していたので、こちらにも転載しておく。


2017年10月、ファイナンシャルプランナーになった。この夏は仕事しつつ、夜になるとファミレスにこもって勉強する日々だった。ありがとう、ジョナサン!ありがとう、ドリンクバー!

なぜこの資格が必要だったかを書くのはちょっとキケンな気もするけど、書ける範囲で書く。

鹿嶋に引っ越してきたのが2016年1月。あれからいろんなことがあった。鹿島アントラーズの町ということもあり、時々、選手と接する機会もある。彼らと話をしていると絶望的になることが多々あった。それは、特にお金のことだった。プロサッカー選手は、二十歳前後で一気に高額なお給料をもらって、当然浮かれてしまう。だけど、お金の使い方を知らない。田舎からこの鹿島でプロ生活を始め、身近に相談できる専門家もいない。

【例1】二十歳くらいで実家に家をプレゼント

私「住宅ローン組んだ?」
A「たぶん」
私「35年?固定金利?変動?繰上返済してる?」
A「繰上?なにそれ」
私「お給料いっぱいもらってるんだから、繰上返済して35年じゃなくてもう一括で返しちゃえば、利息分数百万円浮くじゃん」
A「!!!!!」
A「(もしもし、おかあさん?銀行の住宅ローンってさあ…)」

【例2】車検のはなし

A「車検っていろいろお金かかるから、新しく車買った方がいいっすよね?」
私「‥‥」

【例3】寄付金のはなし

A「地元に寄付した」
私「寄付金控除証明書もらった?」
A「なにそれ」
私「寄付金は控除できるの!その紙絶対もらって!今までどうしてたの?」
A「そんな紙もらったことない」
私「!!!!!」

【例4】地主のはなし

私「は?鹿嶋に土地買ったの?どうするの?家建てるの?」
A「家建てるかわかんない」
私「固定資産税!」
A「え?」
私「!!!!!」

【例5】税理士のはなし

私「確定申告ちゃんとやってる?税理士さんに節税のアドバイスとかもらってる?」
A「税理士に会ったことない」
私「なんのアドバイスももらってないの?」
A「領収書年に一回送るだけ」
私「自分がいくら税金払ってるか知らないの?」
A「知らない」
私「累進課税って知ってる?」
A「知らない」

【例6】保険のはなし

私「毎月なんでそんなに保険金払ってるの?」
A「なんか投資してるらしい」
私「(変額保険か)で、なにに投資してるの?」
A「知らない」
私「は?」

【例7】ふるさと納税のはなし

私「ふるさと納税やってないの?」
A「聞いたことあるけど意味わかんない」
私「キミの年俸だったら地元に200万くらい寄付して、翌年200万円控除されるでしょ。なぜやらないの?」
A「でも肉とか果物とか、選ぶの面倒くさい」
私「私がもらってやる。」

【例8】航空マイレージのはなし

私「毎年そんなに飛行機乗ってて、なんでマイル貯めないの!」
A「どうやるかよくわからない」
私「ブラジルW杯もACLも私ほとんど全部飛行機タダだよ」
A「やる。どうやるの。」

【例9】年金のはなし

A「俺らの年代って老後年金もらえないから年金の納付書届いても払わなくていいんですよね?」
私「(プロ選手が何を言っているのだ、全額納付した上で今すぐiDecoやれ)」

【例10】銀行のはなし

私「お給料、全額そんな地方銀行に入れてるの?」
A「そう」
私「ペイオフ知ってる?」
A「なにそれ」
私「こわい!!!」

こんな話が延々続いた1年半だった。お金の話は難しい。私は「ちょっと詳しい町の人」でしかなかったので、ファイナンシャルプランナーになった。田舎って肩書きを重要視するようなところがあるから、少しは信用度が増すのかなと思ったのだ。信頼して相談してもらいたかった。

こんな話、別に鹿島に限ったことじゃないと思う。Jリーグの選手たちはみんな若くて、しかも社会経験もないサッカーしかできない子どもなわけで、お金のことを誰にも相談できないこの状況は悲惨だ。選手時代にまともな大人に出会えたらラッキー。セカンドキャリアを迎えたときにスッカラカンということがないようにと思う。残念ながら鹿嶋にはそういう大事なことを教える大人より、悪い大人の方が目につく。私はそれを「簡単にサインしちゃダメ!」と見てるしかない。

せめてJ1の各クラブには、ファイナンシャルプランナーが必要だと思う。私がこの資格を取ったからといって役に立つかはわからないけど、鹿嶋で暮らす以上、あらゆる面で選手をサポートしたいし、一生懸命やってきた彼らにはいい人生を歩んでほしい。

※本業はこれからもITです。

 

FP3級の取得のために使ったテキストと問題集。

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